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知性と感性のあいだで

.31 2010 シニア日記 comment(4) trackback(0)
100329モクレン


十日ほど前、高校のクラスメートのC君から、クラスの皆に「知性と感性のあいだで」というタイトルのメールが送られてきた。

「今日、某大学へ所用で行った際、同大学の中央図書館の入口の上の梁に、下記の言葉が大きく目立つように掘り込んで書かれていました。

 「肝心な点は、感動すること、愛すること、望むこと、身ぶるいすること、生きることです」(ロダン)

知識だけじゃない・・。昔の大学では想像できず、小生、この大学が好きになりました。

皆さん、感動し身ぶるいしてますか、生きてますか?

では お元気で  参考にならない、ご参考まで・・」

寝て、食べて


それで、ボクの返事。

「先日、恵比寿の筑紫樓(中華料理店)に行って「海老入り水餃子」に感動しました。

旨い中華料理をこよなく愛しています。

今度筑紫楼へ行ったら「ふかひれ姿入り煮込みつゆそば」を何としても食べたいと望んでいます。

身ぶるいすることはないのですが、手がふるえることは時折あります。

このようにして生き永らえておりますが、こんなもんでよろしいでしょうか・・・・・」

もうちょっと高尚な


そうしたら、クラスメートのH君からこんなお誘い。

「横浜中華街「上海酒家」に一度ご案内したい。

(脱皮蟹の揚物が人気ですが、鱶鰭スープが「感動的」)

お時間ありませんか?」



で、ボクから

「齢70にも近くなると、いろいろと思うところが出てきます。筑紫楼の中華の一件も、

「あらざらん この世のほかの 思ひ出に 食っておきたい ものがいろいろ」

という戯れ歌がなんだか身につまされる思いがしてきて、カミさんの誕生祝いに「残り少ない誕生祝い、元気で美味しく食べられるのもいつまで続くか分からない。たまには旨いものでも食べに行こう」ということで出掛けた次第。

「知性と感性のあいだで生きる」なんてことは望むべくもなく、心理学者のマズローの欲求5段階説から言うと一番初歩的な欲求である「食うこと」に喜びを見出すくらいが身相応と心得ております。

ところで、美しい絵を見たり素晴らしい音楽を聴いたりして感動した時には前頭葉のなんとかという分野が刺激されるのだそうですが、美味しいものを食べた時も同じ分野が刺激されるのだそうです。NHKの衛星放送で言ってました。ちょっと嬉しい気分になりました。

横浜中華街「上海酒家」へのお誘い、他にも「この世の思ひ出」にしたいと思われる方もご一緒に、何人かで行くのは如何でしょうか?」


結局、最初にメールしてきたC君が加わって、3人で「上海酒家」に集まったのが、29日(月)。

ホテル横浜ガーデン

根岸線関内駅から5分のホテル横浜ガーデンの11階に、その「上海酒家」はある。

65品ある中から好きなものを選んで注文できるバイキングスタイル。次から次へと注文した料理が出てくる。

あわびの冷菜あわびの冷菜

チャーシューチャーシュー

ふかひれスープふかひれスープ

H君は大手電話会社の技術屋さんだったが、宗教・哲学・社会学にも造詣が深い。


難しい話ではあったが、平和についてこんなことを言っていた。


「平和とは戦争がない状態であり、戦争がなくなりさえすれば世界は平和になると考えられてた。
ノルウェーの平和学者のヨハン・ガルトゥングはそうした平和を「消極的平和」と呼び、戦争に代表される「直接的暴力」だけでなく、「構造的暴力」の問題も解決しない限り、「積極的平和」が訪れることはないと提唱した。
「構造的暴力」というのは、貧困問題・南北問題・格差問題・人権侵害・栄養失調といった地球社会の抱える根本問題のことで、こういう問題をガルトゥングは「構造的暴力」と名づけた・・・・」


もしかしたら、栄養失調という構造的暴力にボクが苦しんでいるのではないかと、救いの手を差し伸べてくれたのかもしれない。


アタマの格差問題も


脱皮蟹の揚物脱皮蟹の揚物


牛肉とピーマンの細切り炒め牛肉とピーマンの細切り炒め


鶏肉とカシューナッツの炒め鶏肉とカシューナッツの炒め


情報技術の話とか宗教についても話を聞いたが、よく覚えていない。

C君は大手ゼネコンの技術者だったが、定年退職後、アメリカのバークリー音楽大学(ボストン)へジャズピアノを習いに留学したこともある。現在は絵画の勉強中だと言っていた。

C君の話。

「ジャズのルーツはアフリカ音楽である。アフリカでは音楽と踊りがコミュニケーションの重要な手段であった。1600年代から約350年の間、アメリカで奴隷として虐げられた黒人の悲哀の叫びがジャズとなった。このような背景を頭に入れてジャズを聴くと、また味わいが違ってくる」


「頭が良いということは、脳に蓄積された知識をどう結び付け組み立て結論を導き出すかと言うプロセスに関して言うことである。結果の良し悪しではない」

アワビのオイスターソース煮アワビのオイスターソース煮


黄韮と蛤の炒め黄韮と蛤の炒め


蟹肉入りチャーハン蟹肉入りチャーハン

食事はこの他にも5,6品、デザートにマンゴープリン。お話の方は、政治・経済から園芸、美術、国際問題にまで広がった。


脳細胞と舌の味蕾(みらい)を総動員して落ちこぼれないのがやっと。

「知性と感性のあいだで」もみくちゃである。

それにしても、ひょんなことから、面白い一夜となったものだ。

杣人・somabito
ココぱぱ様おはようございます。
知性も感性も豊かなご友人との宴。豊かな時間を楽しまれたご様子にうらやましくすら感じながら拝読いたしました。
中国儒教の書『礼記』には宴における人物の様子で能力資質を見、官吏への登用を図った事が書かれています。弓道もそういった席で行われ、「徳行を観る」と言われているのですが、ココぱぱ様ご友人との宴は徳行高き人たちの自由自在な集まり。さぞ心地よい空間だったことでしょうね。
美味しそうな中華料理を拝見しながら、ため息が出るのは写真の美しさばかりではないようです。

「脱皮蟹の揚物」を拝見しながら、“あれ、何処かで食べたぞ?”としばし。
“そうだ、クラブシェルサンドでいただいた事があった”と思いだしましたが、
何処で食べたのかは思いだせない始末。
私は、知性や感性どころか、記憶すらお粗末になってきました。

素敵なお話に感謝いたします。
2010.04.01 06:52
相子
ブログでの素晴らしい鼎談と見事なばかりの料理、それに杣人さまのコメント。私は感動しております。IQの高さを目の当たりに拝見し、お三方の姿を勝手に想像しております。
2010.04.01 09:39
ココパパ
真面目なメールに、ちょっとからかってみたら意外な展開になって、「ワァーォ」です。豪勢な食事は誘ってくれたH君のおごりでしたが、博識な友人二人の話も食事以上にごちそうでした。
持つべきものは良き友、まさにその通りですね。
2010.04.01 18:55
ココパパ
鼎談(ていだん)って、三人が向かい合って話をすることなんですね。ネットで調べちゃいましたよ。鼎が三本足だから、そんな風に言うんですね。
勉強させていただきました。
ところでその三人の姿はと言うとですね、二人が話が尽きずにあれこれ話して、ボクは黙々と食べながら聞くのみ。鼎談ではなくて、対談のようでした。
2010.04.01 19:11

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